#014【Google広告】クリック率が高いのになぜコンバージョンしないのか?
今日は「【Google広告】クリック率が高いのになぜコンバージョンしないのか?」というテーマでお話ししたいなと思います。
第12回目の放送「【Google広告】広告データを分析&分析結果から改善する方法を解説します」で、Google広告のデータの分析方法についてお話ししました。
ぼくが運営している ECサイト「mitsunomori」では、集客にGoogle広告を使っています。
前回の放送から2週間ほど経過したので、1ヶ月分の 広告データが貯まっています。
これらの広告データをもとに、コンサルの担当者と一緒に広告データを分析してみました。
すると、前回に引き続きクリック率は高いですが、1回もコンバージョンしていません。
つまり、広告を出して1ヶ月も経っているのに、商品が1つも売れていませんでした。
最適化案を100%にし、定期的に除外キーワードも追加しているのに、コンバージョンはいまだに0です。
クリック率が高いのに、なぜコンバージョンしないのでしょうか?
ということで今回は、
・広告データを分析してわかった3つのこと
・分析結果から導いた3つのアクションプラン
について、広告データの分析からアクションプランを導くまでの過程を、みなさんにシェアしていきたいなと思います。
文章版と音声版もご用意いたしました。
・文章版はこちら(※リンクを埋め込む)
・音声版はこちら(※リンクを埋め込む)
広告データを分析してわかった3つのこと
まず、広告データを分析してわかったことの1つ目は「クリック率が約3%増えている」ということです。
実際に、クリック率を確認してみると、10.76%でした。
2週間前のクリック率は7.78%でしたので、約3%増えています。
なぜクリック率が増えたのかというと、Googleのサジェスチョンに従って、広告文を最適化したからです。
広告文を作る際、さまざまなキーワードを組み合わせて広告文を作っていきます。
数あるキーワードの組み合わせの中から、一番クリックされやすい組み合わせにしているので、クリック率は約3%増えたと考えられます。
広告データを分析してわかったことの2つ目は「ECサイト内に問題がある」ということです。
お客様が商品を購入するまでの流れを想像してみると、このような流れになります。
▼お客様が商品を購入するまでの流れ
1、Google検索で欲しい商品を検索する
↓
2、検索結果の上位に広告文が表示される
↓
3、広告文をクリックしてECサイトに来る
↓
4、ECサイトから商品を購入する
現状としては、クリック率は高いのに、なぜかコンバージョンしていません。
実際に、広告文をクリックしてECサイトにはきたけど、お客様は商品を買わずにサイトを離脱しています。
つまり、コンバージョンしない理由は、広告文に問題があるのではなく、ECサイト内に問題があると考えられます。
広告データを分析してわかったことの3つ目は「CPAが高い」ということです。
CPAとは「Cost Per Action」の略で、日本語では「顧客獲得単価」と訳されています。
1件の成果や顧客を獲得するために、どのくらい広告費がかかったのかを表します。
CPAは「コスト÷コンバージョン数」という計算式で求められます。
たとえば、広告費を月に3万円かけて、商品が3つ売れたとしましょう。
すると「コスト3万円÷コンバージョン数3つ=1万円」となるので、CPAは1万円となります。
実際に、ぼくのビジネスに当てはめて考えてみると、今のところ広告費は4,122円使っています。
生ローヤルゼリーを1つ売ると約5,000円の利益が生まれるので、広告費を4,122円使って生ローヤルゼリーが1つ売れたとしても、878円しか儲けはないです。
ですが、CPAが高くても「LTV」に繋がれば問題ありません。
LTVとは「Life Time Value」の略で、日本語では「顧客生涯価値」と訳されています。
一人、あるいは一社の顧客が、特定の企業やブランドと取り引きを始めてから終わりまでの期間内に、どれだけの利益をもたらすのかを算出したものです。
メルマガを使って、
・新商品のお知らせ
・お得なクーポンの配布
・商品を使い終わる頃にリマインドする
などの施策を打ち、過去に商品を購入したお客様に2回目以降の購入も促します。
その際に収益化できるので、CPAが高くてもLTVに繋がれば問題ないという判断ができます。
分析結果から導いた3つのアクションプラン
ここまで、広告データを分析してわかった3つのことについてシェアしてきました。
これらの分析結果から、具体的なアクションプランを3つ導けましたので、1つずつご紹介していきます。
1つ目のアクションプランは「ファーストビューを変更する」です。
現在使っているファーストビューはヘッダー画像が大きすぎるため、画面をスクロールしないと商品一覧を確認できませんでした。
ですので、実際に
・商品の実物写真をヘッダー画像に使う
・ヘッダー画像に商品の説明文を入れる
・商品一覧へ誘導するための導線を作る
というように、ファーストビューを大きく変更しました。
続いて、2つ目のアクションプランは「生ローヤルゼリーの販売に特化する」です。
実は、ECサイト「mitsunomori」では、生ローヤルゼリーの他に、ブラジル産のプロポリスも販売しています。
そのプロポリスですが、
・クリック単価が高い
・購入に結びつかないキーワードでよく検索されている
・指名検索(例:〇〇会社 プロポリス)が多い
といった状況でした。
ですので、思い切ってプロポリスの広告を停止し、生ローヤルゼリーの広告にその分広告費をかけることにしました。
最後に、3つ目のアクションプランは「ロゴを変更する」です。
現在のロゴは「蜜の森」と漢字で書いてあり、そのとなりにハチのマークがある、いたってシンプルなものでした。
今のロゴでも悪くないですが、「お客様がひと目で何を売っているのかわからない」という問題点がありました。
なので、ロゴに「生ローヤルゼリー専門店」という表記を入れて、お客様がひと目で生ローヤルゼリーを売っているサイトだとわかるようにしました。
また、漢字表記の「蜜の森」から、ローマ字表記の「mitsunomori」に変更し、バックのデザインも花柄にすることにより、高級感を演出してみました。
果たして、これでコンバージョンされるのかはわかりませんが、前回よりもお客様が商品を購入しやすいように改善されています。
ECサイトのテコ入れ後、実際に商品が購入されるようになるのか、じっくりと様子を見てみたいと思います。
ということで、今日は 「【Google広告】クリック率が高いのになぜコンバージョンしないのか?」というテーマでお話ししました。
おまけトーク:マレーシアの外資系の会社を辞めました
ぼくは新卒でマレーシアのペナン島にある、外資系の会社に入社しました。
1年8ヶ月ほど働いて、なんとこの度、会社を退職してきました…!
ですが、退職するにあたっていろんな手続きに追われていたので、今の今までずっとパタパタしていました。
どの手続きも複雑で時間がかかりましたが、その中でも今回は税金の手続きについてピックアップしてお話しします。
マレーシアでは、3月は「タックスリターン」と呼ばれる、日本でいうところの所得税の確定申告をする時期になります。
退職時期がタックスリターンと被ったので、所得税の確定申告をする必要がありました。
加えて「タックスクリアランス」と呼ばれる、会社で勤務していた人が、退職して帰任する場合に行う納税処理も行う必要があったんです。
タックスリターンに関しては、苦戦しながらもオンラインで自力で終えました。
タックスクリアランスは税務署でしか手続きができないので、実際にマレーシアにある「LHDN」という税務署まで行ってきました。
税務署のマレー系の女性に手続きを行ってもらうと、なんとパスポートのコピーが数枚足りないとのことでした。
近くの印刷屋さんまで行って、必要な分のコピーを印刷した後、また税務署へ。
ようやく手続きが終了しましたが、なんとすべての手続きが完了するまでに最大で10日間はかかるみたいでした。
実は、このタックスリターンとタックスクリアランスが完了するまでは、ぼくの最後の給料は差し押さえになるんです。
給料が振り込まれないので、早く手続きを完了させたいのですが、10日経っても手続き完了のメールが届きません。
担当者にメールしても一切返信が来ないので、また税務署へ行って、担当者に直接進捗を聞きました。
結局、待っても待っても手続きが完了せず、最後の給料が振り込まれた日は、ぼくがマレーシアを離れる日でした。
マレーシアの外資系の会社を辞めるまでとても大変でしたが、これからはマレーシアで貯めたお金を握りしめ、未開の地、オーストラリアへ旅立ちたいと思います。
いつも最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう。
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